誤嚥(ごえん)とは

嚥下力低下による誤嚥

誤嚥の仕組み誤嚥の仕組み

舌の筋肉が弱ると気管にしっかりフタ(喉頭蓋)ができず危険な誤嚥の原因に

舌の筋肉(図①)は舌骨(図②)と喉頭蓋(図③)に繋がっており、通常食べ物を飲み込む際、気管に食べ物が入り込まないように自然にフタ(喉頭蓋)をする仕組みがあります。
高齢になり、舌の筋肉が弱って舌圧が下がってくると、連動してフタの機能(喉頭蓋図③)が弱まり、食べ物を飲み込む際、気管に入り『誤嚥』が発生します。
歯科医師として嚥下反射の仕組みである舌・咽頭、食べたものが肺に入らないための喉頭蓋の開閉という、一連の筋肉の働きが正常に動くことがとても重要であると理解しています。

食べ物を飲み込む働き嚥下機能の障害または機能低下
誤嚥が発生

誤嚥性肺炎による肺炎で亡くなる方が
増えています

厚生労働省によると、肺炎にかかって亡くなる人の割合は主な死亡原因で亡くなる方全体の9.4%を占め、
悪性新生物(がん)の28.7%、心疾患の15.2%の次に多く、脳血管障害を抜いて3位という結果になっています。(肺炎には、誤嚥が原因とされるものが、割合として大変高いです。)

主な死因死亡数の割合

主な死因死亡数の割合

出典:厚生労働省 2017年10月12日更新

年代別にみた死亡要因

年代別にみた死亡要因

出典:厚生労働省 2017年10月12日更新

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