ニュース和歌山大賞発明賞を見て来てくださいました。
来られた男性(86歳)は、食後のお茶を飲んだら、激しくむせて(咳き込んで)しまうと、お困りのようでした。
前回のブログにも載せましたが、12月22日のニュース和歌山発明大賞の記事を ご覧になって、「詳しく話を聞きたい、症状なども話したいし、舌圧も測定してほしい。」とのことでしたので、(特養)岩出憩い園に来ていただきました。
奥様も一緒に 誤嚥について、日頃私がプレゼンなどをするときの資料に沿って、丁寧に説明し、舌圧測定をいたしました。
お二人は「初めて舌圧という言葉を聞いた。舌圧測定器も初めて計ってもらった。」とおっしゃっていました。
男性は半年以上前から、症状があり、すでに「舌を動かす運動」をしておられました。誤嚥には舌を動かすことが大切と理解しておられました。
私は「たとえば、舌を動かす運動はラジオ体操。タン練くんはダンベル体操」と、舌に負荷をかけるこのトレーニングを分かり易く説明いたしました。
私は、老年病学会が提唱している「30キロパスカル」まで、舌圧が上がるのを目標に「頑張りましょう」と日頃 来られた患者さんに申し上げております。この男性は26キロパスカルでした。これぐらいの数値では、症状(むせなど)がでる人、出ない人がいます。
誤嚥は 早い対処が重要なので、早速、誤嚥予防トレーニングボトル(タン練くん)の正しい扱い方、水を入れて飲んで頂き注意点を説明いたしました。
奥様は36キロパスカルありましたが しっかり予防したいと、お二人とも使用されることになりました。
トレーニングを続けて舌圧がどれくらい上がったか知ることが 励みになるので、一ヶ月後に、また計測に来ていただくお約束をしてお別れしました。
偶然ですが、この方は海南市下津町の方で私と同郷のかたでした。たいへん昔話に花が咲きました。