先生は赤ちゃん
私が設立し理事長を勤める、特養 岩出憩い園(和歌山県岩出市)のデイサービスでで実施されている嚥下体操の中でのことです。
私が開発し特許取得した、口腔嚥下機能訓練器具(タン練くん)にお茶を入れて、利用者さんに飲んで頂いているときにお伝えした言葉が、赤ちゃんが先生です。上手に赤ちゃんのように舌を使って飲んで下さいとお伝えしました。
そう、赤ちゃんが先生です。お年寄りは最初うまく飲めない人が多いのです。赤ちゃんが飲むときに使う筋肉を鍛えて大人の嚥下へと成長していきますが、大人も全く同じ筋肉を使うのですから、大人も落ちた嚥下関連筋肉を鍛えられるはずです。だから、先生は赤ちゃんなのです。
これは、赤ちゃん生存の本能であり、人間の持つ嚥下反射を利用したまさに嚥下訓練。連続して続いている筋肉、甲状舌骨筋が気管の蓋(喉頭蓋)を動かすために、スタートである舌の力(舌圧)を高め、鍛えるための重要なトレーニングなのです。