「誤嚥性肺炎」は日本人の“最後のハードル”
肺炎そのものは昔からある病気で、決して新しいものではありません。戦前はがんや心疾患よりも肺炎のほうが多かったはず。それが、医学が発達した現在、どうして肺炎が猛威を振るっているのでしょうか。不思議に感じる人もいるかもしれません。
その原因こそが、「誤嚥性肺炎」です。誤嚥性肺炎は、健康長寿を目指す日本人に立ちはだかる“最後のハードル”なのです。
食事の際にむせたり咳き込んだりすることこそ、のどの老化が始まり、誤嚥しやすくなり始めたサインです。こうしたサインを無視して、何も対策をとらないでいると、徐々に飲み込む力が落ち、さらに誤嚥しやすくなります。
食べ物を胃に送る際に、のどの筋肉を瞬時に動かして、ごっくんと飲み込む機能(嚥下機能)を保つことは、どれだけ元気に長く生きられるかに密接に関わってくるのです。
嚥下機能を保つためには、のどを鍛えることが大切です。
日経グッデイ抜粋