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サルコペニア

加齢とともに栄養不良、特にたんぱく質を摂取しても、消費されてしまうような慢性の疾患、あるいは、たんぱく質摂取量が少ない状態と、活動性低下、特に運動が困難な症状や疾患がある。
アミノ酸単独、運動単独よりも、両方併用のみで筋肉量、筋力、身体機能全てが改善したことで、サルコペニアのもっともよい、アプローチである。
歯科領域では、オーラルフレイルが非常に注目を集めているが、口腔機能とサルコペニアとの関連についても、多く検討されていて、73±1歳、83±1歳の高齢者を追跡する健康長寿調査では、口腔機能(咬合力、咀嚼力、嚥下機能、舌圧など)とサルコペニア指標(四肢筋量、握力)との関係を検討したところ、握力がこれらの口腔機能と有意な関係を示し83±1でよりその関係が強くみられた。
咀嚼、嚥下機能低下が3年後の歩行速度低下と関連することが示された。
以上から、フレイルの改善には、栄養状態、身体機能への加えた包括的な介入が重要である。
 老年歯科医学 Vol36より、抜粋