ブログ(活動・動向情報)

令和4年11月30日、「シーズ・ニーズマッチング交流会2022」大阪会場に出展、講演登壇します。

障害者及び障害児の自立を支援する「障害者自立支援機器は障害者の活動や参加を促すものとして、極めて重要な役割を果たすものです。

一方、障害者福祉の現場において、真に必要とされる支援機器を開発するためには、着想の段階からユーザーや支援者のニーズと開発や研究者等のシーズをマッチングすることが大切であり、シーズ志向型の開発にならないよう、各種障害者の置かれている状態はもちろんのこと、現場の課題やニーズを的確に捉えて支援機器を開発することが重要となります。

10年位前に、なりますが、国立のぞみ園の論文発表に障害施設での統計で、死亡原因は健常者は、ガン、血管障害、誤嚥性肺炎の順に対して、障害施設では、誤嚥性肺炎が1位で、ガンや血管障害による死亡は少なく、20年近くの寿命の差があるとありました。

早速 いろいろな障害施設様に、口腔嚥下機能訓練具「タン練くん」を使って頂きました。成果を舌圧計で計ることで数値化して、わかりやすくしました。ある施設では、かなり数値が上がりました。まさしく嚥下障害は「治らない。繰り返す」をくつがえすものです。舌のパワーアップは、奥舌まで、嚥下に大きな役割を果たしています。そのすぐ下が気管のふた(喉頭蓋)です。この軟骨でできたふたは、甲状舌骨筋の収縮によって咽頭から食物や飲み物が胃に落ちていく直前に閉まる仕組みになっています。絶妙のタイミングで、通過後、また、喉頭蓋は開いて呼吸が開始します。0.4秒のまさに「神のなせる技」だと思います。これが加齢などによりリズムが狂ってくると、肺に食物、飲料、唾液、胃液、口腔内細菌などがはいり、誤嚥性肺炎が始まります。まさに現代の高齢化、健康寿命の壁となるものであると考えていますか。ここを健康にすると、いろいろな社会的課題(医療費、延命治療、長期入院)が解決されるとわたしは思っています。障害者は顕著に嚥下障害が現れるので、命を救う機器となると信じています。