ブログ(活動・動向情報)

摂食・嚥下障害の原因疾患

・子どもの摂食・嚥下障害について

脳性麻痺、ダウン症などの生まれついてのご病気の方や、口やのどなど食べるために使う部位の形の異常、交通事故による脳挫傷や、低酸素脳症になってしまったお子さんにもみられることがあります。食べる仕組みは生まれ持っているものではなく、経験し、獲得していくものです。ご病気だけが摂食・嚥下障害の原因になるだけではなく、食べ方を身につけていく過程や環境(食事の大きさや固さ、食べる姿勢、食べさせ方など)が不適切な場合や乳児期の指しゃぶりなど口へものを入れる感触の経験不足なども原因の一つになると考えられています。

・成人の摂食・嚥下障害

乳幼児期に食べる仕組みを獲得していても、成人期において脳梗塞などの脳血管疾患、神経・筋疾患と呼ばれる病気などが摂食・嚥下障害の原因になることがあります。口に入った食べ物の感触や量を脳へ伝え、そこからどのような動きで食べたらいいのかの指令が下って食べる、飲み込む仕組みが営まれますが、このような病気は指令のやり取りが上手く行かなくなるために、舌が動かない、噛めない、飲み込めないなどの症状がみられることがあります。また、口やのどの癌の治療の際に手術をすると、元の形と変わったり、感覚が変わるため、食べる動きが変わることで摂食・嚥下障害が起こることがあります。また、口やのどの癌を放射線で治療する場合も治療した部位が硬くなったり、感覚が変わるために摂食・嚥下障害が起こることがあります。

歯とお口のことならなんでもわかるテーマパーク8020 抜粋