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誤嚥している家族様からの多い質問

「タン練くん」を販売して、もうずいぶん経ちますが、一番多い質問の一つが、自分の親が誤嚥と診断されて、病院や施設に入っているが、「タン練くん」を購入た。そこのスタッフさんに忙しいからと使ってもらえない。というものです。

この内容のお電話でのご相談が、深刻なだけに、どうしても、とても多く、長くなります。

私は、本心では、病院や施設の方が「人の命を軽くみているのではないか。」と思っています。

人手が足りない、忙しい、と言って引き受けてくれないというのも一面では仕方が無いという見方もありますが、「めんどうだ」ということに尽きると思います。たった5分以内の運動だからできないことはありません。現に私の特養で今も実行しています。

私達は、70歳〜80歳にかけて急激に飲み込む筋肉が衰えてきます。足腰の筋肉が衰えるのと同じですね。

1日に約600回も、ゴクンと飲み込んでいると言われています。言い換えると、弱った状態で、飲み込むごとに誤嚥が進んでいると言えます。

人間が生きていく上で一番大切な食べる筋肉を弱らせない。鍛えるという発想が大切です。

赤ちゃんはこの方法で、栄養を取り込み、嚥下に関する筋肉を鍛え、成長していきます。

最近の私の研究で、誤嚥の予防だけでなく、大脳皮質の咀嚼野を刺激してマイネルト神経核を刺激して、脳血流量をふやすことが、わかってきました。学会発表致しますが、認知機能にも、良好な影響をあたえることが示唆されています。

上記の研究は東京健康長寿医療センターに在籍しておられ、日本基礎老化学会会長の堀田晴美先生との共同研究によろものです。

人は食べる楽しみを持って、しっかり栄養をとって一生を全うしたいものです。