赤ちゃんはミルクを飲みながら呼吸も出来るのはなぜ?
私達生後約6ヶ月以降の人々すべては、ゴクリとものを飲み込んだとき、気管の入口のフタが閉まるので、飲み込んだものが胃に届くまでの一瞬の間、息が出来ない(約0.4秒)時間があります。
赤ちゃんはミルクを飲みながら 息が出来る(生後約4ヶ月~6ヶ月まで)時期があります。
私は不思議に思って調べました。
赤ちゃんの頭頸部の発育と大きな関係があるようです。
新生児は口腔容積は少なく、舌は大きく、軟口蓋は大きく、喉頭蓋(気管の入口にあるフタ)が高く、軟口蓋と喉頭蓋が触れあう位置にある。
新生児はの喉頭の位置は高く3ヶ月~5ヶ月には、額顔面の成長に伴い次第に下降してくる。
このこととなるほどこういうことかと思ったのは、
鼻から入る空気と、口から入る空気は喉頭で交差する。
成人では平面交差するが、新生児は立体交差する。
軟口蓋と喉頭蓋が触れあう位置にある事と、立体交差して、ミルクと空気を同時に入れるようになっているようです。
新生児は生存本能として、舌を丸めるように、お母さんの乳首からしぼるように、波打つように蠕動運動をすることで、ミルクを飲み、さらに舌の奥の方まで蠕動運動や、口狭の絞り込み運動機能によって、栄養補給しています。赤ちゃんは少しずつ飲み込む筋肉を鍛えて 大人の摂食嚥下へと成長していきます。
なんと、ミラクルとしかいいようのないぐらい、人体は精緻に作られているんだろう。
食べる楽しみは、その後一生続きます。成人も老人も障害者も同じです。食べる機能が衰えて、食べる楽しみをなくしたかたを、私が設立した特養でも、今まで関わってきた老人ホーム、障害者福祉施設で沢山の方が苦しみなくなるのを見てきました。「食べる力を鍛える」事の重要性を少しでも広く知ってほしいと思います。
やはり、飲み込む筋肉を鍛ええるのは、足腰の筋肉を鍛えるのと同じ、トレーニングで「過負荷の原理」と言われる法則を活用することだと思います。舌に過負荷の原理ををかけることは、赤ちゃんのミルクを飲む原理とおなじ「タン練くん」で実効出来ます。舌の力を計測する計器があり、健康な嚥下の指標は30キロパスカルと、口腔嚥下リハビリテーション学会で決まっているからです。
私達がよく知っている俳優さんや歌手、落語家など沢山の方々が誤嚥性肺炎でなくなったと、携帯で調べることが出来ます。声を出したり歌うことがお仕事の人たちでも、このように沢山の方々がお亡くなりになっています。やはり「筋肉を鍛えるのは過負荷の原理」ではないでしょうか。