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2次性の細菌性肺炎

誤嚥とは、食べ物や飲み物、唾液、逆流した胃液などが、本来なら口からのどと食道を通って胃に送られるはずが、誤って気管に入ってしまう状態のこと。そして、誤って気管から肺に入った飲み物や唾液などに含まれる病原体によって起こる肺炎のことを、誤嚥性肺炎と呼びます。

誤嚥性肺炎は、新型コロナウイルスによる肺炎においても問題になります。というのも、新型コロナが原因のウイルス性肺炎の治療中に、2次性の細菌性肺炎を生じることが多く、治療のために抗生物質を投与することも多いのです。特に高齢者の場合は、新型コロナの肺炎のときにも、治療中の誤嚥により細菌性肺炎が2次的に生じることが多いというわけです。

ちなみに、高齢者がインフルエンザになったとき、肺炎を併発することが多いのですが、その場合、必ずしもインフルエンザウイルスが原因で肺炎になるわけではありません。インフルエンザになって免疫力が低下したことで、肺炎球菌などの細菌が侵入しやすくなり、肺炎を引き起こすことのほうが多いのです。

日経グッデイ抜粋