先日、作業療法士(STさん)と舌圧測定会でお話しする機会がありました。誤嚥や肺炎のことを熱く語ってくれました。
さすがは最前線で、取り組んでおられるSTさんです。お互いの日頃の意見を またご苦労を深く本音でお話しする事ができました。熱心に取り組んでも、途中で来なくなったり、やめてしまったりする患者さんがいかに多いかが、最大のお悩みとのことでした。わたしは、口腔嚥下機能訓練器具「タン練くん」の新しい着眼点をご説明いたしました。
赤ちゃんが生まれ落ちた時から 生き抜くために持つ生存本能であるといわれている、母乳や、哺乳瓶のミルクをを飲むとき、舌を巻き絞るようにして飲む動作をを持っています。この動作のおかげで
嚥下機能が育つと言われています。大人用サイズにして、この本能であるといわれている飲む力に負荷(吸い口のニップルを適度な弾力性のある物にしています)をかけて嚥下機能を鍛えるという理論が1つの大きな柱です。
もう一つの柱は 人間は嚥下するときに必ず 「舌」が上顎にぴったりと引っ付きます。嚥下の始まりです。そこからいろんな筋肉が動くのですが、以前に筋肉の種類はここで書きましたので、省いて、分かりやすく説明しますと、喉仏が上下に動いて、甲状舌骨筋が喉頭蓋(気管の入り口にある蓋)を閉じることにより、食べたものが気管に入っていかない仕組み「嚥下反射」を持っています。ここに適度な強さを持ったニップルを挟むことにより、舌が疲れてしまうぐらいの負荷がかかります。嚥下も筋肉の連動です。この2つの鍛える仕組みが特許部分です。
いままで、誰も着目しなかった部分です。大人用で飲みながら鍛える物は他にありません。
まるで、舌がバーベルを上げて筋肉を鍛えるイメージです。
そのSTさんは 大変感動され、患者さんも喜ぶだろうとおっしゃり、名刺交換をさせていただき、これからもお付き合いをして、仲良く意見交換を続けましょうと固くお約束いたしました。
大変苦しんでいる患者さんと対峙している者同士とても 熱のこもった有意義なお話しができました。ありがとう御座いました。いいご縁をいただきました。