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口の周りの筋肉と健康

口の周りの筋肉(口輪筋)は、唇の周囲を取り囲む筋肉の事で、唇を閉じたりすぼめたりする時に使いますが、普段意識して動かすことが少なく、加齢とともに衰えてしまいます。口角が下がってくるのもそのせいです。また、たくさんの表情筋が口輪筋から放射状に伸びており、口輪筋が弱くなると、周囲の表情筋もあまり動かなくなり表情が乏しくなります。

また、口輪筋の衰えは、物をうまく飲み込めない、発音が聞き取りにくい、などの原因になったりします。また、唇をしっかり閉じていられなくなり口で呼吸をするようになったりします。

どうして『口輪筋』の力が弱くなるのか?

赤ちゃんの時の授乳の影響

授乳時に、おっぱいがよく出るお母さんで、吸う力の必要がなかった赤ちゃんや、強く吸わなくてもいい哺乳瓶で育った赤ちゃんは、口輪筋が発達せずに、口を開けて寝る習慣が付いてしまうことがあります。赤ちゃんはただおっぱいを吸っているだけではなく、授乳期に使われる筋肉は、口唇と舌の協調運動の発育に影響しています。

老化

加齢とともに筋力が弱くなり口輪筋も低下します。男性で60 才前後、女性で70 才前後から著しく口唇閉鎖力は低下します。また、大病をすると口唇閉鎖力の低下を招きます。老人顔、気管に食べ物が入る「むせ」など不快現象や誤飲性肺炎も起こしやすくなります。

病気の後遺症

脳梗塞等の病気の後遺症による麻痺や摂食機能障害も、著しい口唇力の低下をおこします。

福増矯正歯科サイト抜粋