誤嚥性肺炎の予防→舌の機能を上げる。
小さな子どものおしゃべりは、かわいいものです。なぜ、かわいらしく聞こえるのかというと、実は舌足らずだから。
ジュースを「ジューチュ」お水を「おみじゅ」などといいますが、これは舌の機能が未成熟だからこその発音なのです。
その後、成長につれてしっかりと話すことが出来るようになりますが、高齢になると再び、発音が下手になり、聞き返されることが多くなります。その原因は、舌の機能が落ちてくるから。
子どもの舌足らずが成長段階に見られる現象であるのに対し、高齢者のそれは、残念ながら下り坂の現象だといわざるをえません。
舌や口周りの機能もまた、他の器官と同じように、成長とともに上がっていき、老化が始まると下がっていくのです。
ちなみにひどく酔っ払ったときなども、言葉が不明瞭になります。これは、脳からの指令がうまく働かなくなったから。
「呂律(ろれつ)がまわらなくなってきた」などと表現しますね。
菊谷武著(あなたの老いは舌から始まる) より
NHK出版のこの本は素晴らしく「あなたの健康を支えていたのは実は(舌)だった!」なるほど!の本として出版されています。
私の考えですが、舌や口周りの機能が重要であるだけではなくて、連動する喉頭蓋までの一連の筋肉の動き(嚥下反射)が重要だと考えています。舌でゴクンと飲み込み、のど仏が上下し、甲状舌骨筋が喉頭蓋を閉めるなどの嚥下反射を負荷をかけてトレーニングすることがリハビリに繋がると信じています。和歌山市と和歌山県に認定品として頂き、2020.01.23に「ジャパンヘルスケアビジネスコンテスト2020」で優秀賞とセカンドキャリア賞を受賞。