赤ちゃんの原始反射
① 吸啜反射
指を口腔内に入れると 口唇や
舌、硬口蓋、下顎でしっかり捉
えて舌は前後に動く。
② 口すぼめ反射
上口唇の中央を指先で軽くたたくと
口唇が突出して上口唇にしわが出来る。
③ 咬反射
下顎臼歯部に指や歯ブラシを置いたときに、咬むように、下顎の上下運動がみられる。
これらが義歯卒業の一つの目安、特に咬反射は、窒息、誤嚥の危険を伴う。咀嚼を必要としない食形態へと変更するタイミングである。
●原始反射出現のメカニズム
第1次中枢で司られている原始反射は、健康な成人では、大脳の発達により第2次中枢がコントロールされて、反射が抑え込まれた状態になっている。
しかし、脳血管疾患や認知症により
そのコントロールが、障害されると原始反射が解放されて、再出現する。 歯科衛生だより より