飲み込んだ後の吐く息が弱いと誤嚥がおきやすい。
ゴクンと物を飲み込んだ後、直後に私たちは、息を吐いて、肺のほうに食べ物が入って来ないような仕組みになっています。
これは誤嚥性肺炎にならないように体の防御機能ですが、吐く息の弱い人肺活量の弱い人は、飲み込んだ後に息を吸ってしまう人が多くおられます。
息吐く力をしっかり鍛えながら、嚥下関連筋を鍛えるため舌にも着眼してください。
なんと舌から続いて動いている筋肉は14~15個もあり、飲み込むときは連動しているのです。舌はとても重要で、体を維持するために、とても沢山の機能を持っています。ペンフィールドというお医者さんが、ホムンクルスという人形を作っていて内科学の教科書に載っているのてすが、脳との神経の交通量が多い臓器ほど大きく作られています。その中で舌は特に大きく作られています。
舌はそれだけ生きていくうえで重要な臓器です。
神様は赤ちゃんは母乳または、ミルクを飲む際、飲み込む力を鍛える仕組みを与えてくれました。
とても、沢山の機能が、この(赤ちゃんが舌上に押しながら、前後に動かし続ける)という運動によって成長していきます。
息をしたり、声を出したり、味わったり、噛むときに歯のうえに食べ物を載せたり、飲み込むときに上顎に接触させて飲み込んだり、深呼吸をして空気までも味わったり、食べ物が腐っているかどうかも識別します。まさに舌は万能です。ホムンクルスが示すように脳の中で舌の機能が、とても大きな面積を占めていることがその重要性を示しています。
また、舌の筋肉を鍛える指標が、JMSの舌圧計で計ることが出来ます。学会では健康である数値が30キロパスカルとしています。
この、生まれ持った運動を利用した方法では(嚥下機能訓練器具)では、舌圧の上昇がとても早く、苦しんでいる人を、手軽に救えると自負しています。誤嚥が原因の誤嚥性肺炎による死亡順位が、じわじわ上がってきています。食べる機能が正しく働けば、死亡順位が下がり、健康長寿を5年も10年も伸ばせる可能性を秘めています。みなさん、飲み込む力が大切であることを認識しましょう。ここ数年、誤嚥性肺炎という病気に少しずつ注目されはじめましたが、もっと飲み込む力を鍛えることが重要だということを、広く、沢山の人に知って頂きたいです。