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日歯広報(1800号、11月1日)これからの歯科医療を学ぶ「令和4年度社会保険指導者研修会」に登壇された菊谷武(日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック院長)は、研修2(口腔バイオフィルム感染症の考え方と対応法)として、このように述べられた。

菊谷院長は、高齢者、特に要介護高齢者の口腔内の状況などを説明され、「終末期口腔機能低下症候群」とも言うべき状況の見える化で、口腔細菌定量分析装置による口腔内細菌数の測定法の応用を紹介した

その上で多くの歯を持つ高齢者が増える中、最後まで寄り添う歯科医療の重要性を説いた。

私も現地で聞かせて頂きたかった。

私は歯科医院開業歴30年、息子に医院を任せ、特養「岩出憩い園」を開設、10年が経つ。

ボランティア時代も含めると15年、歯科医師として、誤嚥性肺炎を見つめてきた。

最後はこの病名によって命を落としていく。現実を見つめてきた。今でも「治らないもの。繰り返し入院して食べられなくなり亡くなる」との見方が大変多くある。

堂々と、どうしようもない、治らないと講演されている医師がいることを悔しく思う。

私はこれからの高齢化社会を救うのは、歯科衛生士だと確信している。

まだそのことが周知されていないが、この方面に向けて活動をすでに始めている。近々、総会を開く予定である。