昨夕 5年間「タン練くん」を使ってくれている90歳の男性からお電話を頂きました。
5年前から、お話し中や食事中にむせるということで「タン練くん」を、お使い頂いているある会社の会長さんです。頻繁にお電話をくれるのですっかり仲良しになって、お宅にお邪魔したり、一緒に美味しいおそばを食べに行ったりしています。
もうすっかりお互いのことをわかっているので、電話のお声で、少しガラガラ声になっているなとか、声が濁っていないななど、わかるようになっています。タン練くん以外、歯の磨き方や、薬用含嗽剤(SP-T)など、お使い頂いています。
今でこそ、お元気ですが、一時は食事の量が減り、むせて大変ご心配なさっている時期もありました。
飲み込む筋肉も、足腰の筋肉もとても大切だと、申しあげ続けてきたので、とても熱心に体作りをされています。今回のお電話の内容は、「近くに来たら寄ってください。また一緒におそばでも食べに行きましょう」という内容でしたが、いつもとても長い電話になるので、会長としてのお仕事のことや、健康のことなどなんでもお話しくださいます。
私が誤嚥予防器具を開発して、本当に沢山の方々と、お友達になれたことが大きな財産となりました。わたしの人生の張り合いとなっています。あれだけむせて苦しんでいた方が、今は一緒に笑いながらおそばを食べている。本当に感謝もされて充実しています。まだまだ「食べる・飲む力を鍛えよう」このことの重要性を伝えなければと気合いを入れています。明日はある会社さんとオーラルフレイルの研究について話し合ってきます。
11月に入ったら テレビわかやまで、私が監修する嚥下の「タンタン体操」がはじまります。
大阪のニーズシーズの展示会では、11/30日にはテーマ「食べる力を鍛えるタン練くん」の20分講演をさせて頂きます。この展示会は障害者自立の医療機器のかたがくるので、「障害者は誤嚥性肺炎により寿命が短い」という問題に少しでもお役にたちたいとおもいます。講演で「飲み込むちからは鍛えられる」ということをお伝えしようと思っています。