私の施設に入居した95歳の男性誤嚥性肺炎患者
この患者様は、老健施設に入所しました。この施設が誤嚥性肺炎と診断だけして、訓練、嚥下治療をしないので、息子様が、怒ってどうして何もしないのかと主治医に詰め寄り、そこで喧嘩になり、他の総合病院に移り入院しました。
熱もあったので 抗生物質投与され、VE.VF検査で誤嚥性肺炎と診断され、嚥下訓練(発声)をしてもらいました。しかしよくならず、私の施設に移ってこられました。
御高齢でもあり、耳も遠いかたでしたが、認知はしっかりしておられ、こちらの説明はよく聞いていただけました。
前病院で誤嚥性肺炎中等度以上と診断されておりましたので、舌圧測定をしました。測定値は5.9キロパスカルと とても低い値でした。一般的に30キロパスカルが健康値と言われていますが、ご年齢から見ても20キロパスカルはほしいところです。口腔嚥下機能訓練器具(一般医療器具)タン練くん(私が開発したもの)を使い、中にジュースを入れて飲んでいただくように、準備をして、ニップルを口に入れて 赤ちゃんがミルクを飲むように、舌を上に動かして飲んで下さいと申し上げたところ、全然中からジュースが出てこないと先が詰まっているのではないかと、何度もおっしゃいました。私は、簡単に出てきたら舌や嚥下訓練になりません。わざと少ししか出ないように作っているのですよと説明しました。私はボトルに手を添えながら、何度もコツを教え、納得して頂きました。今後なるべく、頻繁に訓練したほうが効果は早いので、一日3回以上は飲むようにしてください。最初は舌圧が弱いため なかなか出てこないでしょうが、力がついてくると、たくさん長時間飲めるようになるでしょうと説明しました。そして、一カ月に1回 これから舌圧測定をしていきます。数値目標は 3か月で20キロパスカルに達するように続けましょう。私と共にアシストしてくれるスタッフに週3回は必ずそばについで訓練アシストをするように指示致しました。
私が開発した医療器具「タン練くん」が世の中の人に早く知っていただくのを私の願いであります。