高齢者の方の毎日の食事で気をつけたいのが「誤嚥」です。誤嚥を起こすと窒息や肺炎などの原因となり、命の危険にも晒されてしまいます。特に誤嚥が起こりやすい食事場面では、どのようなことに注意すれば良いのか見ていきましょう。
また、すぐに行える喉のトレーニングについてもご紹介いたします。
眠気が残った状態での食事は誤嚥・窒息のリスクを高めます。まずは「お食事ですよ」などと声をかけて、必ず覚醒したことを確認してから食事を始めましょう。それから身体を起こし、やや下を向いた姿勢を保持することで誤嚥対策をします。食べている途中で姿勢が崩れないよう、クッションや枕を使って微調整してください。
食事前には口の中が清潔な状態かチェックしましょう。細菌が繁殖していると、細菌の含まれた唾液や食べ物を誤嚥した際に肺炎を引き起こすおそれがあります。また、乾燥していると唇や舌の動きが鈍るため、水分を先に与えて湿らせておきましょう。
食べ物をしっかりと飲み込めているかどうか、喉の動きを見ながら確認します。いつまでも咀嚼していて時間がかかる場合は、とろみをつけたり、刻んだりと飲み込みやすい工夫が必要です。また食事の時間が短い場合は、よく噛まずに飲み込んでいる可能性があり、誤嚥のリスクが高まります。
時々、「おいしい?」などの簡単な質問をしてみてください。いつもと違うしゃがれ声になった場合は、食べ物がしっかり飲み込めていない可能性があります。会話をはさむことで声の変化に気づきやすく、誤嚥対策になります。
口の中に食べ残しがあると、細菌が繁殖して誤嚥性肺炎になる危険性を高めます。食後はケアをしっかり行い、清潔に保つことが大切です。また、食後は身体に変化が現れないか、しばらく様子を見てください。少しでも吐いた場合は、落ち着くまで座った姿勢を保ちます。吐瀉物が気管に入り込むと誤嚥のリスクを高めるだけでなく、酸が気管や肺を傷つけて身体の回復を遅らせてしまうため注意しましょう。
加齢と共に嚥下能力は低下していくため、高齢者の方は日頃から嚥下運動を取り入れることが大切です。また、他にもおすすめしたい誤嚥対策があります。それが「笑う」ということ。笑いの介入による嚥下機能への影響を調べた研究も進められており、そこでは笑いによって嚥下機能向上の可能性が示唆されています。
つまり、日常的に声を出して笑う生活こそが自然と喉のトレーニングになり、誤嚥対策に直結しているのです。家族や友人と楽しくおしゃべりをしたり、好きな漫才や落語などを見聞きして笑ったりと、毎日のように笑える環境にいる方は、そうでない方と比べて嚥下障害になりにくいことがわかっています。カラオケで思いっきり歌う、仲間内で盛り上がるといったことも、楽しく喉をトレーニングでき、誤嚥対策につながります。
会社名 | 株式会社リハートテック(ReHEARTTEK) |
---|---|
住所 | 〒649-6264 和歌山県和歌山市新庄490 |
TEL | 073-460-9805 |
FAX | 073-460-3242 |
電話受付 | 平日9:00-12:00/13:30-16:00 |
info@rehearttek.com | |
設立 | 2017年11月 |
代表取締役 | 笠原 佳代 |
事業内容 | 嚥下力トレーニングボトル「タン錬くん」を主とした開発・製造・販売 |
ショップ | https://shop.rehearttek.com/ |
URL | https://rehearttek.com/ |