食事は心身の健康を維持する上で大切な役割を担っています。しかし「誤嚥性肺炎」や「嚥下障害」になると、食事をとることに困難さを抱え、食事への意欲や楽しみが失われてしまうことがあります。
今回は誤嚥性肺炎・嚥下障害の主な症状と、嚥下機能を鍛えるための方法をご紹介します。
目次
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)という病名を聞いたことはありますか?誤嚥性肺炎とは、身体に害を及ぼす細菌が、食べ物や唾液とともに気管支や肺に入ることで発症する病気です。食べ物や飲み物を飲み込む際、通常は口腔から食道を通り胃の中へと送られるのですが、嚥下機能が低下している方の場合、食道ではなく誤って気管支に飲食物が送られてしまうことがあります。このことを誤嚥(ごえん)といいます。
厚生労働省によると、肺炎にかかって亡くなる人の割合は主な死亡原因で亡くなる方全体の9.4%を占め、
悪性新生物(がん)の28.7%、心疾患の15.2%の次に多く、脳血管障害を抜いて3位という結果になっています。(肺炎には、誤嚥が原因とされるものが、割合として大変高いです。)
「無自覚のうちに不顕性誤嚥・誤嚥性肺炎になることも…」のページでは、不顕性誤嚥と誤嚥性肺炎の関係について解説しています。不顕性誤嚥はむせる・咳こむといった症状が出ない誤嚥です。この場合、誤嚥の発見が難しいため、基礎知識を押さえておくことをおすすめします。
60歳代 | 70歳代 | 80歳代 | 90歳以上 | |
---|---|---|---|---|
1位 | 悪性新生物 | 悪性新生物 | 悪性新生物 | 心疾患 |
2位 | 心疾患 | 心疾患 | 心疾患 | 肺炎 |
3位 | 脳血管疾患 | 脳血管疾患 | 肺炎 | 脳血管疾患 |
4位 | 不慮の事故 | 肺炎 | 老衰 | 悪性新生物 |
5位 | 肺炎 | 不慮の事故 | 不慮の事故 | 老衰 |
出典:厚生労働省 2017年10月12日更新
誤嚥性肺炎を引き起こしやすい方の特徴としては、脳梗塞や神経疾患を患ったことのある方が多いという結果が出ています。また、舌の筋肉が低下しているご高齢者も誤嚥しやすいことから、誤嚥性肺炎になってしまうリスクも考えられます。なので、ご高齢者の場合は健康体であっても飲食時の誤嚥防止を気にかけた方がよいでしょう。
ご高齢者の方と食事をしているときに、食事中によく「むせる」と感じたら誤嚥性肺炎の可能性を疑ってみた方がよいでしょう。また、高熱や激しい咳、濃い色の痰が出るといった症状も、実は誤嚥性肺炎だったという恐れもございます。誤嚥性肺炎のサインを見逃さず、早めに対処することが誤嚥性肺炎を予防することにつながります。
「誤嚥性肺炎の予防に!嚥下しやすい食品・しにくい食品」のページでは、誤嚥を防ぐためには食材選びや調理の工夫についてもご紹介しています。飲み込みやすい食べ物・飲み物であれば安全というわけではないため、誤嚥防止を意識される方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
嚥下障害とは、食べることや飲み込むことに辛さや困難さを抱えた状態を指します。
嚥下障害の主な症状としては、次のようなものが挙げられます。
食事中にむせたり、飲み込んだ後でも口の中に食べ物が残っていたりします。このため、柔らかい食べ物ばかりを好むようになります。また、食事量が減ってしまうことも。これらの症状により、必要な栄養やエネルギーが摂取できず、痩せてしまったり体調を崩したりすることがあります。
食事だけでなく水分も飲みたがらなくなるため、脱水症状につながることがあります。薬を飲み込むことにも抵抗があり、つい服薬を怠ってしまう様子も見られます。また咳き込むことが増え、ひどい場合には夜間にも咳が止まらず十分な睡眠を取れないこともあります。声質が、うがいをしているときのようなガラガラ声やかすれ声になっているのも、嚥下障害の症状の一つです。
嚥下機能で重要な役割を果たしているのが「舌」です。舌の筋肉は「喉頭蓋」につながっており、食べ物を飲み込む際に気管に食べ物が入り込まないように喉頭蓋が気管にフタをする仕組みが備わっています。しかし舌の筋肉が弱ってくると、喉頭蓋の働きも弱まり気管にしっかりとフタをすることができません。その結果、食べ物が気管に入り込む誤嚥が起こってしまうのです。
嚥下機能が低下することによって、誤嚥のリスク・誤嚥性肺炎を発症してしまうリスクは高まります。誤嚥性肺炎を予防するなら、まずは嚥下機能の維持、舌の筋力を鍛えることがポイントと言えるでしょう。
ReHEARTTEK(リハートテック)では、嚥下機能を維持するためには舌の筋肉を鍛えることが大切だと考えています。その考えをもとに開発したのが嚥下訓練・トレーニング用具『タン練くん』です。効果に個人差はありますが、毎日1回タン練くんで飲料を摂取すれば、舌圧力の向上に役立ちます。
初回トレーニングは30mlの小容量ボトルから始めるため、無理なく訓練をスタートできます。舌圧が高まったら200mlの大容量ボトルで飲料を飲むことを続けてください。
このトレーニングを続けることで、舌の筋肉を鍛えることができます。食べ物や飲み物を飲み込んだときに、むせる・咳込むといった症状が出る場合は、注意して行うようにしてください。
食事中によくむせる・咳が出る・口が乾くといった症状は、誤嚥性肺炎のサインかもしれません。歳を重ねると舌の機能が低下していくため、誤嚥性肺炎を引き起こしてしまうリスクが高まります。「むせる」「咳が出る」「口が乾く」と思ったら、早めに誤嚥性肺炎の予防をしましょう。ご家族の方もこれらのサインに気づいたときは、嚥下力のトレーニングを促すことをおすすめします。
ReHEARTTEK(リハートテック)のタン練くんなら、訓練という意識なく嚥下力トレーニングを継続できます。また、パーツを外すことができるため、お手入れしやすく衛生的にご使用いただくことが可能です。お子様からご高齢者様までお使いいただけますので、嚥下力に不安のある方はぜひお試しください。
会社名 | 株式会社リハートテック(ReHEARTTEK) |
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住所 | 〒649-6264 和歌山県和歌山市新庄490 |
TEL | 073-460-9805 |
FAX | 073-460-3242 |
電話受付 | 平日9:00-12:00/13:30-16:00 |
info@rehearttek.com | |
設立 | 2017年11月 |
代表取締役 | 笠原 佳代 |
事業内容 | 嚥下力トレーニングボトル「タン錬くん」を主とした開発・製造・販売 |
ショップ | https://shop.rehearttek.com/ |
URL | https://rehearttek.com/ |